現店舗の原点、そして新店舗へ

公開日:23-04-01

当店は水戸市のお隣、茨城県のほぼ中央の笠間市にございます。

陶器や栗などが有名ですが、国産初自転車、初市販バイクを製造した宮田製作所の創業者は、笠間藩お抱え鉄砲鍛冶師だったというレア情報もございます。自転車メーカーは海外でも鉄砲鍛冶出身が多いのですが、銃から転じて自転車、オートバイ、そしてライト兄弟が自転車屋の技術を生かし飛行機へ、現在ではさらに遠い宇宙へと技術開発は続いております。胎内のゆりかごから始まった心地よい振動が、早く、遠い世界へ誘う。乗り物はなくてはならない技術なんですね。今こそ技術は平和への利用をと切に願う今春です。

明治後期には国産だるま型自転車が登場するようになり、大正8年1919年に初代・神原秀松がここ笠間に神原輪業をおこしました。今に至ること104年、二輪一筋に仕事を続けて参りましたが、これもお客様のおかげ、大変感謝しております。いよいよ移転をむかえ新店舗を5月に開業(予定)させていただきます。

現店舗では、なだれが起きそうな部品棚やドンキのようだと評された商品棚をはじめカオスのような店内で、おトイレもなくご迷惑をおかけいたしました。煮炊きをしたり遠方のお客様にはお泊りいただいたりと、様々なお客様と出会うなかで思い出も多く、震度6強の地震の際や、パンデミックの緊急事態でも多くのお客様にご協力をいただきました。まもなく別れを告げることになりますが、ぜひ新店舗も変わらずご愛顧いただければ幸いです。開業日はあらためてご案内をさせていただきます。

来週より現店舗、新店舗をまたいだキャンペーンをいくつか、感謝を込めてご案内いたします。今後とも宜しくお願い申し上げます。