ジャパンモビリティショー2023

公開日:23-10-31

☆半分しか会場をみていないバカ狭い中から、バイク屋おかみが勝手に選ぶ印象派の出展☆

第3位 伝統と革新(byカワサキ)
エンジンとモーターを使い分けるストロングハイブリッド車やフル電動車、メグロ・Wの軽二輪タイプ、そのエンジンの原型?公道okのオフロード「KLX230S」、と圧巻。桐野英子氏とわずかな時間ですがお話しをさせていただきました。末端の店の意見であってもリベラルに耳を傾け、なんでも吸収される真剣な眼差し。たった10分で畏敬の念がわきました。KMJの女性社長として様々なご苦労を想像してしまいますがそれを吹き飛ばすエネルギー、まさに「伝統と革新」という印象でした。

第2位 生きるを感じる(byヤマハ)
低速領域にこそ開発を。低速でもふらつかない・転ばない夢のバイクを開発中です。ライダーへの安全、そして増える高齢層の人生の質さえ左右する技術を、音響技術にのせて「モトロイド2」とダンサー、人馬一体となって提案した手法が斬新で印象深かったです。モトロイドにはバランス制御やオーナーの意思をよみ取るAIが搭載されています。動画は全てヤマハです。「会社に頼み込んで仕事終わりにつくらせてもらった」というTWとトリシティを掛け合わせた3輪駆動車にも、開発を担当した若い社員さんから情熱が伝わってきました。

第1位「Tokyo Future Tour」
自動車メーカー、それを支えるパーツメーカー、沢山のインダストリー企業が一体となって、モビリティが拡げる未来を巨大スクリーンや実演で魅せてくれます。モビリティによって人口減少に伴う流通や福祉、災害や環境、生活の質など様々な問題を突破する提案はまさに「世界中にワクワクのアンサーを(byスズキ)」でした。

その提案のひとつに、ホンダの小さな車椅子がありました。操作に手は全く不用。前後はもちろん、左右にも自在に転換、移動できる。わずかな体重の掛け方だけで操れるこの車椅子を試乗する時間がなかったのが残念ですが、ただの移動や運搬手段ではなく、人生の質をあげていく象徴的なモビリティでした。「4輪離れ」といわれバイク人口も減る一方ですが、もう東京でもモーターショーでもありません。ジャパンの可能性、モビリティの可能性はこれからも DreamLoop(byホンダ) であることをビックサイトいっぱいに感じました。

さて会場まで利用した大好きな「ゆりかもめ」。このゴムタイヤをはいた運転手無人の乗り物からは、運搬車、機械工作車ほか沢山の働く車と、背景には湾岸の海と空をいく船や飛行機が見えました。モビリティに囲まれて幸せ〜。それらを運行させている皆さんとそれらを運行するための幾層にも交差する構造物やシステムを実現させたエンジニア全ての皆さんにも、エモエモな1日となりました。

え?「やっぱりバイク本来のワクワクドキドキ感がないと!」……ですよね!

大丈夫、もう半分にはたくさん試乗車や気になる二輪がありました。そして来春の「東京モーターサイクルショー」に期待いたしましょう!国産ともまた違う、面白い新興メーカーや老舗がたくさんでてくるはずです♪