公開日:25-12-24
異音からの復活#1991年式#GSX250s
エンジンから何かを叩くような異音がする、ご自身でも手をいれたがお手上げとのこと。
店主が車体をみたところ、確かに異音もするが、4気筒のバランスが悪く、アクセル開度に回転数が追従しない不安定な状態で、燃調、同調のくるいがとにかく気になる、とのこと。走行にも悪影響を与え、安全とはいえません。
キャブのフロートにサビがみられ、パイロットジェットの詰まりも疑われ、ガソリンタンクには錆が多い。錆とり作業をし錆再発防止の為のガソリンタンク内のコーティング作業、キャブレターO/H作業、念のためキャブ手前に燃料フィルターも設置しました。
圧縮圧力測定、リークダウンテスト、バルブクリアランス、マフラーガスケットのチェックをし問題なし。異音の探求の為カムチェンテンショナー、カムチェン、カムギャーの点検をし異常なし。更にシリンダーヘッドを外しシリンダーを点検すると、4番シリンダーの傷、ピストンのかじりを発見。シリンダにはピストンリングが引っかかるような凹みがついていたため、これが異音の直接の原因であり、このピストン・リング・シリンダーの変形は、タンク内の錆がキャブを部分的に詰まらせ、燃調のあわないリーン状態になり、高回転の高負荷のなか、燃焼温度上昇、冷却不足で各部が油膜を保てず傷やかじりをおこした、ということになります。
ピストンもシリンダも純正品は手に入らないのでピストンは代替品を用意し、シリンダは研磨して修正しました。エンジンオイルとクーラントも交換して異音は解消。
その後何度も試乗してキャブの同調やフロートレベルなど問題ないことを確認しました。
アイドリングスクリューも振動や摩耗で外れることもあり、調整差し上げました。
ご相談前には、処分する一歩手前だったようですが、せっかくの憧れの車体、ぜひ乗っていただきたくお受けしました。「パワーも前より良くなった気がする」と軽快に楽しく乗っていただいております。ご予算次第でもっともっとよくなりますのでw徐々にご検討ください。