トレーニングその1~エンジン編~

公開日:23-09-27

先日 KTM JAPAN にてLC8、LC8C、LC4、オフロードエンジンの分解組立とサスペンション分解組立をトレーニングしてまいりました。皆様に安心しておまかせいただけるよう今後も精進してまいります。

その1~エンジン編~

各部品の構造や作用など「わかったつもり」ではなくしっかり理解することによってバラした部品の順番が万一不明になっても刻印にも頼ることなく判別できるようになりました。またシリンダー、ピストンが使用範囲内であるかの測定方法や特殊工具の使い方、クランキングはするがかからないなどの故障診断では多くの側面にて留意点があり、しっかり頭に叩き込みました。

【LC8Cエンジン】
KTMで唯一の横割エンジンですが回転部に使うネジ1本ずつにも負荷がかからない仕組みになっています。リペアマニュアルを正確に読み取った上で更にやりやすく工夫し、エンジンケースに干渉せずに確実に組み上げるための経験を重ねる必要があり、今後も作業を追求していきます。

【LC4エンジン】
ヘッドが新しくなっております。カムシャフトを無理に外そうとするとシリンダーヘッドの破損に繋がりますので、留意点をよく抑えて作業を進めます。
パワーが落ちた時やアイドリングが不安定な時などエンジン不調の時にチェックしたいリードバルブですが、エンジンを分解せずとも確実にチェックする方法も体得しました。

【スモール系エンジン】
クランクロックの位置が特徴的なため、その注意点を確認。旧型フライホイールのウッドラフキーには対策がされていますが特殊工具の使用方法が重要となります。

【オフロードモデルエンジン】
特別に新型エンジンで作業をさせていただきましたので、TPIとTBIの細かい部材の変更や位置変更などが良くわかりました。